News / Nunn Road / 2000 / No.61 14th Dec. 2000

今年も残すところあとわずかになりました。常夏の国マレーシア、ここは季節感がないためか、毎日が同じように流れているようですけど、ふと気がつくと、あっという間に時が流れてしまったように感じる事がよくあります。皆様の2000年はいかがでしたでしょうか?

ナニアにとって4年目の年、おかげさまで今年も無事1年を終える事ができます。ナニアが始まった頃、子供達の背丈ぐらいしかなかったサクラの木が、今で は2階の屋根まで届くようになり、子供達をブランコに乗せてくれています。5cmくらいだった小さなかめ君も20cmぐらいの大きさになり、子供達にかわ いがられています。

子供達も、それぞれが大きく成長しています。クリスマスの会に向けて練習をする中、とても感動的なことがありました。どうしても皆の前でカエルさんをす るのが苦手だった子が、お友達に励まされて、そしてその子自身の「やりたい」と言う意志の力によってできるようになりました。何かを越えることができたそ の子の笑顔は本当に素晴らしいものでした。そして、その事を心から喜んでくれるほかの子供達の笑顔も、それはやさしいものでした。また、大きな声で名前や お願いごとが言えるよう頑張っている子もたくさんいます。どうにも恥ずかしくて言えない時は、みんなで一緒に言っています。日本の病院で頑張っているまさ ひろくんのことを思う子供達、まゆかちゃんが走れるようになったりお話できるようになって欲しいと願う子供達。クリスマスに向けてそれぞれの子供達の心に やさしい光が抱かれているのを感じます。

これから、クリスマス、お正月とそれぞれのご家庭で色々な行事を予定されていることでしょう。どうぞ、楽しいクリスマスそしてよいお年をお迎えください。

<クリスマスの会が明日になりました>

・子供達は9時からおやつで食べるパンを丸めます。お母様方で見てみたいと思われる方、早めに来られても構いません。一緒に丸めてください。全員、10時前にはお集まりください。
・子供達が作ったくつの中に今半学期のペインティング、クレヨン画、それからナニアからの小さなプレゼントを入れて持ち帰らせます。プレゼントの中身は、星とゴムの実です。

先日、まゆかちゃんのお父様がナニアを尋ねてくださり、クリスマスプレゼントを置いていってくださいました。永田さん手作りのみみずくと、クリスマスの キャンドル、それからクリスマスツリーの種と卵の形をした鉢です。みみずくくんたちは子供達から名前を付けてもらいました。ツリーの種は植えたのですが、 まだ芽が出てきません。みんなで待っているところです。

オーストラリアでシュタイナー教育法を勉強中のリンさん(元ナニアのアシスタントの先生)がクリスマス休暇でナニアをたずねました。子供達は突然の再会 に、うれしいやら、びっくりするやら、と言う感じでした。リンさんが教育実習をしている幼稚園の話を聞いた後、「どんなケーキを焼くの」「どんな飾りを ケーキの上に置くの」「パンを焼くの」「砂場遊びをするの」「子供達はぼく達と同じ顔をしてるの」とたくさんの質問をしていました。次の日お手紙を持って きてくれた子もいます。私自身も、リンさんが2001年12月にペナンに帰ってきてから、どんな形でどんな事が一緒にできるか夢を膨らませているところで す。


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